人工関節手術 | 茨木市にある谷川記念病院 整形外科・鼠径ヘルニア・人工関節・肩・痔・関節痛・骨折・腹痛・交通事故など様々な症状に対応

人工関節手術

人工関節手術

手術室・麻酔

手術室1

手術室2

茨木市にある谷川記念病院ではクラス1000バイオクリーンルームでの人工関節手術を行います。麻酔は全身麻酔で深く眠っている間に手術は終わります。全身麻酔だけでは麻酔から覚めると手術部の痛みを感じるため、可能な患者様には腰から脊髄に細いチューブを送りそこから痛み止めを術後2日間持続させます(持続硬膜外麻酔)。その後まだ痛みが続く場合はブロック注射などの除痛注射、更には点滴などで術後の除痛を目指します。手術の前後には担当麻酔科医が回診を行い麻酔方法の説明や術後麻酔による合併症が無いかを確認いたします。

手術室1

手術室2

人工関節置換術について

人工関節とは長年にわたって使用した関節の表面を覆っている軟骨が摩耗し、骨同士がこすれて痛みが出現したために生活が困難となった患者様に対して行う手術です。
現在、人工関節手術は世界的に標準的治療法として広く普及しており、安定した長期成績をおさめる手術法となっています。
30年以上前から始まった国内における人工関節手術件数も右肩上がりで増加しており、人工膝関節置換術は年間8万例、人工股関節置換術は年間5万例も行われています。
将来、軟骨再生医療の実用化の可能性も予想されますが、標準的な治療としてまだまだ人工関節の需要は減らないと思われます。
手術は傷んだ骨・軟骨を全てきれいに取り除き、人工関節をその代わりに固定します。骨同士がこすれなくなる為に痛みは大幅に軽減され、日常生活を楽に行う事が出来るようになることが期待できます。
茨木市にある谷川記念病院では主に膝関節・股関節に対して人工関節置換術を行っております。手術の計画(インプラントのサイズや、骨をどのように切るべきなのかを手術前に決定すること)はもちろん行った上、手術を行います。

高齢化に伴う介護予防・高齢者のQOL向上に、更なる普及が期待される人工関節置換術

人工関節置換術は、変形性関節症をはじめとする膝や股関節の痛みに対する治療のために関節を人工物に置き換える手術です。 関節の痛みは要介護になってしまうきっかけとなるため、高齢化社会では特に対策が重要視されていますが、その抜本的治療法は現時点では手術しかありません。
日本では現在、年間約7万5千人(2012年)が人工膝関節置換術を受けており、10年前より約2倍に増えています。 しかしながら、主な原因疾患である変形性膝関節症の国内の潜在的な患者数(X線診断による有病者数)は、約2,530万人と推定(*)されており、 多くの方が手術を避けて痛みを我慢しています。手術による体への負担が減り、少しでも受けやすい手術へと進化していくことが、人工膝関節置換術の普及に繋がります。

人工股関節

人工股関節とは股関節の損傷している部分を取り除き、金属や、ポリエチレン、セラミックなどで人工の関節(インプラント)に置き換えたものを言い、また人工の股関節に置き換える手術を、人工股関節置換術と言います。

人工股関節は、ステム、骨頭、カップが組み合って構成されています。
(ステム…大腿骨の人工関節の名称)
(骨頭…骨頭の人工関節の名称)
(カップ…寛骨臼の人工関節の名称)
人工股関節の術前では、大きさや 機種など、患者さんに適したものを計画し、術中では計画に基づいた上で、最適であるのを選び、使用しています。

また、人工股関節の固定の方法は、骨セメントを用いる手技と、骨セメントを用いない手技の2つがあります。  
骨専用セメントを使用する場合は、人工関節を骨に直接につなげ、固定するものです。
また、骨専用セメントを使用しない人工関節は、特殊な加工が人工関節の表面にされており、手術が終わった後から、人工関節の表面に骨が入っていき、固定されます。
人工股関節は、長い耐久性がありますが、もしすり減ってしまった場合には取り替えることもできます。人工股関節の耐久性15年~20年と言われています。

人工膝関節

膝関節の仕組み

膝関節は3つの骨からできており、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)と前方にある膝蓋骨(おさらの骨)から出来ており、その関節の表面は滑らかな軟骨に覆われています。
また大腿骨と脛骨の間にある半月板にも関節に加わる衝撃を吸収する働きがあります。
膝関節には様々な筋肉・腱・靭帯が付いており、それらによって安定性を保ちながら曲げ伸ばしをする事が出来ます。

膝関節の病気

変形性膝関節症(OA)
膝関節は毎日体重の負担を受けながら動かしている為、年齢とともに膝関節の軟骨が徐々にすり減っていきます。軟骨がすり減ると、人間の体が反応し、余分な骨である骨棘ができ、ツルツルであった関節面が凹凸になり、滑らかな動きが阻害され、生じた炎症から痛みを出す病気です。変形が進行し痛みも強くなり、重症化した場合は手術が必要となってきます。
関節リウマチ(RA)
関節リウマチの原因は体内の自己免疫システムが関係していると考えられていますが、まだはっきりと解明されていません。指・手関節・肘・膝・股関節、足関節、更には脊椎の関節など全身のあらゆる関節が影響を受けます。進行すると関節の軟骨やその下の骨が破壊され痛みが生じ、歩行などの日常生活が大きく制限され、手術が必要となってきます。

人工膝関節

人工膝関節とは、生体への適合性が確認されている材料である、金属(コバルトクロム合金やチタン合金など)とプラスチック(超高分子ポリエチレンなど)から作られています。
変形性膝関節症(OA)や関節リウマチ(RA)によって損傷した膝関節の表面を人工膝関節に置き換える事を人工膝関節置換術といいます。

人工膝関節は膝関節の滑らかな動きが出来る様に、正常の膝関節の表面に似た、大腿骨側、脛骨側、膝蓋骨部の3つのインプラント(部品)から出来上がっています。
大腿骨インプラントと脛骨インプラントの本体は金属で出来ており、脛骨側の上面と膝蓋骨の表面はプラスチックで出来ています。

人工膝関節に置き換える事により、痛みの原因になる部位を手術で取り除く為、これまであった膝関節の痛みがなくなるか、痛みの改善に大きな効果があります。
また、膝の痛みがなくなる事によって、脚を動かせる様になると、日常生活の動作や軽い運動ができ、筋肉がつき脚の力が強くなります。