頭寒足熱(ずかんそくねつ)

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体温の変化と眠気はとても関係が深く、体温が下がりだすと眠たくなる
ようになっています。
※「睡眠と体温」ブログ参照

わかりやすく言うと、脳や内臓という体のエンジンを切り、クールダウンさせることで休息モードへと入っていき、眠るための準備をしていきます。

■眠るための準備とは

≪深部体温を下げる仕組み≫

体の深部(内臓等)からの温かい血液が、手足などの抹消部に流れることで体外に放熱し、深部体温を下げていく仕組みになっています。

赤ちゃんがの手足が熱くなっているときは、上記のように放熱をしているということなので、「眠たい」というサインだと言えます。

もちろん大人も同じなので、体内時計による自然な眠気がきたときは、手足がポカポカしてくるのがわかると思います。

つまり、手足が冷えている人の場合、血液が手足まで流れにくい状態になっているので、深部体温がうまく下がらず、休息モードに切り替わりにくい=寝付きが悪くなる等、睡眠に影響が出てしまう可能性があります。

 

深部

≪頭寒足熱≫

頭寒足熱(ずかんそくねつ)
昔から、頭は冷して足は温かくすると健康に良いと言われてきました。
睡眠にとっても頭寒足熱は良いと言えます。
脳や体の深部体温が熱いままだと、交感神経が優位な状態になってしまい、常に緊張状態ということになり、なかなか寝付けなくなります。
頭寒足熱は、頭を冷して脳をクールダウンさせ、手足を温めることで深部体温を下げやすくするので、スムーズな入眠に繋がるというわけです。

頭寒足熱

 

まとめ

冬場のコタツは、手足が 温まって、頭は冷えるので、眠たくなります。
かといってコタツで朝まで寝るのはよくありません。
体温は朝方4時頃までかけて下がっていき、その後、徐々に上がりだして、起きるための準備を始めます。
そのため、ずっとコタツに入っていると、睡眠時の体温低下がうまくいかず、質の悪い睡眠となってしまいます。
この仕組みを理解しておくと、季節ごとの注意点がわかってくると思います。
夏に、朝までずーっと冷房をつけていると、体温低下はスムーズにいきますが、朝方の体温上昇がうまく行われず、スッと起きれなかったり、身体がダル重かったりすることがあります。
思い当たる人は、タイマーで朝4時頃に冷房が切れるようにしておくと、意外とスッと起きれたりすることがあります。

寝つきが悪い、夜中に目が覚める、スッキリ起きられないなどでお悩みの方は、
頭寒足熱を意識してみてください。

冷えが不眠の原因となっている人には、とても有効だと思います。